桑名城の作り方(参考です)
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桑名城は三重県桑名市にあった城で、伊勢湾に流れ込んでいる揖斐川河口にありました。今も天守台跡や当時の堀などが一部残っています。建物は何も残っていませんが、江戸時代に幕府に提出した正保城絵図が残っているので当時の縄張が分かっています。天守構造は4重5階 地下1階です。よく4重6階と記されている資料がありますが、それは地下1階を通常階に含めてしまっているからです。天守台上面より上を通常階とし、下(穴蔵)を地下とするのが正しいです。今回の桑名城は小さな部品がそこそこありますが、根気よく頑張って下さい。

本品を組み立てる前に、カテゴリ内の作る前に(道具・心得)作り方基本編そして、作り方必殺技編を確認しておいてください。特に「作り方の基本編」にある「屋根裏編」は見ておいてください。

【手順1】
最上階(4重目)の屋根を作ります。1番の屋根中央の棟の部分を裏のりで接着します。
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そして3番の屋根も組立図の「屋根裏への折り返し」を参考に裏のりで接着します。
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この1番と3番を接着してから1番屋根の屋根裏を裏のりで接着します。
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2番のシャチを真ん中で折り、裏のりで屋根の棟を挟む様にして接着します。
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【手順2】
3重目屋根を作ります。5番と6番を切り出し、5番の屋根は屋根裏部を折り返し、裏のりで貼り合わせておきます。
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5番の両端ののり代にのりを塗り6番と接着。写真の様に四角くつなぎ合わせます。
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6番の屋根裏部の裏にのりを塗って、折り返して貼り合わせます。
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屋根ののり代にのりを塗り、4番と接着します。
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【手順3】
2重目屋根に乗っている千鳥破風を作ります。
部品は10番で少し小さいので折り曲げはピンセットを使うと良いでしょう。
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接着は、写真の様に屋根の先端にのり代が付いている方の屋根を先に接着すると良いです。接着面も指で押さえにくいのでピンセットで挟んでしっかり圧着させます。
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もう片方の屋根を接着し、完成です。2個作ります。
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【手順4】
次は、同じ2重目屋根に乗る唐破風出窓です。
11番を写真の様に湾曲した屋根を作ります。
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出窓部分を作ります。
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出窓に屋根を接着します。接着位置は組立図にあるように背面基準です。
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【手順5】
7番の4階部分と2重目屋根です。この屋根の作り方は手順2の3重目屋根と同じなので細かな説明ははぶきます。
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4階と2重目屋根を接着したら手順3と手順4で作った破風を接着します。
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【手順6】
また小さくて面倒な千鳥破風です。1重目屋根に取り付けるものです。接着箇所は1か所で、折り部分はしっかり折ってください。折りが甘いと1重目屋根に接着する際に浮いてしまいみっともなくなってしまいます。
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【手順7】
これは13番、2、3階になります。
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1重目屋根です。14番、16番、17番の構成で、形は違えど作り方は今までと同じです。14番の屋根裏部の貼付けだけはちょっと順序が違うのでこの先の説明を読んでからにしてください。
とりあえず、16番と17番の屋根裏部を裏のりで貼り合わせます。
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ここですね!14番の屋根裏はまだ貼り合わせません。その前に13番の2、3階を接着します。
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この13番ののり代を一旦内側へ曲げておいてのりを塗ります。
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そして屋根の上からでも下からでもいいですがはめ込んで、のり代を開き接着固定します。
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そうしたら14屋根の屋根裏部を接着、貼り合わせます。
写真はよく見ると東側は先に屋根裏を接着してしまってます。そう、俺様、間違えたんですね。でも大丈夫たいした影響はありません。屋根裏をあとで貼り合わせるのは壁部品ののり代の剥がれ防止のための手順です。しっかり接着していれば問題はありません。その他の個所もそうですが、ここで紹介している手順が絶対ではありません。多少違っていても完成すればいいんです。そんなくらい気楽に作りましょう。
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手順6の破風を接着します。
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【手順8】
天守を組み上げます。
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手順1の最上階4重目屋根の裏にあるのり代にのりを塗ります。そこに合わせて手順2の5階を接着します。
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同じ様に下の階も接着します。
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18番の1階です。これを同様に1重目屋根に接着しますが向きがあるので注意してください。
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目印は北側ののり代を合わせます。
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【手順9】
次は小天守です。
大天守の手順1と同じですので細かな手順は省略です。大天守より少し小さいので、少しやり辛いかもしれません。ピンセットを上手く使いましょう。
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【手順10】
形は違えどこれも今までやって来たことと同じですが、23番の屋根裏部の貼り合わせはまだです。
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22番小天守最上階を作り屋根と接着します。
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これも手順7のときと同様で上からでも下からでもいいですが屋根にはめ込み接着します。
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最後に23番の屋根裏部を裏のりで貼り合わせ。
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【手順11】
小天守を組み上げます。25番を作り先ほどの手順10に接着します。
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南側は、写真の様に段違いになります。
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手順9の屋根を接着します。向きを間違えないように。
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【手順12】
多聞櫓です。破風板を屋根に接着します。
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屋根裏部を折り返し裏のりで貼り合わせます。
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25番と接着します。
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【手順13】
門櫓の屋根です。作り方は手順1や手順9と同じです。小天守よりもさらに小さくなっているので頑張ってください。
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【手順14】
これも手順2や手順5と同じです。
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【手順15】
門櫓を組みます。先ほどの手順13と14を接着します。
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小さな土塀です。先ずは折り曲げ線にしたがってしっかりと折っておきます。
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重なり合う部分を裏のりで貼り合わせるのですが、きれいに作るコツは先に屋根の裏部分だけ裏のりで貼り合わせます。(写真の右部品のように)そして次に壁を裏のりで貼り合わせます。一気にのりを塗って貼り合わせてもいいですが、慣れない方はこの2段階に分けた作りの方が良いかもしれません。
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36を作り、両脇に土塀を接着します。
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そして、2階を接着します。
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【手順16】
天守と櫓門の間にある平櫓です。作り方は従来の手順を踏まえて行ってください。ここまで来た方なら特に問題はないはずです。
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【手順17】
門櫓の左側に付く平櫓。これも説明はありません。
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【手順18】
門櫓の外にある水門と土塀です。ここはどのように使用されたのか不明です。万が一の脱出経路なのか
普段は木橋をかけていたのか。この門は正保城絵図では、結構小さく書かれているので通常の通行用とも思えませんがよくわかりません。よくこの手の構造は脱出経路とも言われますが、ここから逃げなければならない状況の時は城の外は敵兵だらけでそうそう逃げれるものではありません。
これは44番の土塀です。貼り合わせになってます。まず、折るところは先に折っておきます。そして真ん中なら二つ折りで貼り合わせます。
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貼り合わせるとこのようになります。
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屋根を接着して行きます。
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先に、45番と47番の屋根を接着します。
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最後に46番を接着します。綺麗なコの字になるように整形します。屋根の接着順は別にこの通りじゃなくても問題ありません。作業のやりやすさだけです。(これも人によって違うけどね)
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【手順19】
石垣です。
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48は先に作っておきます。(裏から見た写真です)
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全てを接着して行きます。
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最後に48番を石垣のキワキワに接着します。
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【手順20】
54番と55番の階段です。
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【手順21】
56番の本丸に57番と58番を接着します。
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手順19で作った石垣を接着します。
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【手順22】
堀と土台を接着します。
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【手順23】
これまで作った構造物を接着します。
まずは、手順20の階段。2つありますが、のり代マークが異なるので指定の位置に接着してください。
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門櫓を先に接着。次に両側の平櫓、最後に土塀。この十番が作業性が良いような気がします。
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大天守を接着します。のりはのり代の縁の方にもしっかり塗っておいてください。浮いたりするとちょっとみっともないので。のりは多めの方が乾きがゆっくりで位置決めし易いです。
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小天守これも接着要領は同じです。ただ、大天守と噛みあう部分があるので、先に仮組して屋根の重なりなどを確認してからのり付けして方が良いです。
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多聞櫓を接着。
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本品は本丸地面や堀などの平面が多いので、保管環境によっては地盤沈下する可能性がありますので天守台下に補強の柱を接着してください。
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これで完成です。お疲れさまでした。
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