西尾城の作り方(参考です)
ni-top















愛知県の西尾城。この城は室町期からある城で歴史は古いですが、日本史の中で表舞台に立った有名な城ではありません。しかし城の学問レベルから言うと非常に珍しい貴重な城です。この西尾城の姿になったのは関ケ原以降のようですが、天守が二の丸にあって、しかもその構造が層塔型と望楼型の混合構造のようなのです。こんな天守構造は現在のところ他にはありません。また、外向きの屏風折れ土塀も唯一の形状です。復元案は中村泰朗氏、復元監修は三浦正幸氏で、正保城絵図を参考に復元されたモデルです。

本品を組み立てる前に、カテゴリ内の作る前に(道具・心得)作り方基本編そして、作り方必殺技編を確認しておいてください。特に「作り方の基本編」にある「屋根裏編」は見ておいてください。
この本丸御殿の説明はボリュームが多いので、そこで説明している内容はここでは省きます。

【手順1】
ここでは最上階の屋根を作ります。1番の屋根中央の棟の部分を裏のりで接着します。そして2番の屋根も組立図の「屋根裏への折り返し」を参考に裏のりで接着します。
IMG_0334








この1番と2番を接着してから1番屋根の屋根裏を裏のりで接着します。
IMG_0335








IMG_0336








3番のシャチを真ん中で折り、裏のりで屋根の棟を挟む様にして接着します。
IMG_0337









【手順2】
最上階と二重目の屋根を作ります。
4番の最上階は写真の様に両端をつなぎ合わせ四角く作ります。
IMG_0338








二重目屋根ですが、これは手順1の屋根と基本的に同じ作りまたです。
IMG_0339








最上階ののり代にのりを塗り、屋根の下から入れて接着します。
IMG_0340








IMG_0341









【手順3】
ここからは構造が層塔型になるので作り方が変わります。7番は先と同様で両端をつなぎ合わせ四角くします。
IMG_0345








8番と10番の屋根裏を裏のりで貼り合わせてから、9番と11番とつなぎ合わせます。
IMG_0346








そして、9番と11番の屋根裏を裏のりで貼り合わせます。
IMG_0347








先程の7番と接着します。
IMG_0348








12番と13番の千鳥破風を組図の「千鳥破風の作り方」を参考に作ります。
IMG_0350








この千鳥破風を指定の個所に接着します。
IMG_0351









【手順4】
次は付櫓です。
16番の屋根裏を今まで同様に裏のりで貼り合わせてから17番屋根と接着します。
IMG_0353








17番の屋根裏も接着します。
IMG_0354








18番を作り屋根と接着します。
IMG_0355








IMG_0356









【手順5】
もう一つの付櫓。手順4と作り方は同じです。
IMG_0357








IMG_0358








IMG_0359









【手順6】
天守を組み上げます。
IMG_0360








組み付けは上から下からはどちらでも好きにしてください。付け櫓だけは最後にしましょう。
IMG_0361








IMG_0362









【手順7】
次は、丑寅櫓です。部品が小さくなりますが作り方は天守の手順1と同じです。
IMG_0364








IMG_0365








IMG_0366









【手順8】
今度も天守のときの手順2と同じですが、26屋根の屋根裏貼り合わせのみ最後に行います。
IMG_0367








手順2の時は、ここで屋根裏を接着していましたがここではまだ接着しません。
IMG_0368








25番を作り屋根と接着します。
IMG_0369








IMG_0370








そして屋根裏を裏のりで接着します。
IMG_0371









【手順9】
手順7と8を接着します。
IMG_0372








29番に30番の出窓を接着。
IMG_0373








31番の軒を接着。
IMG_0374








先の上の階を接着して丑寅櫓は完成です。
IMG_0375









【手順10】
土塀を作ります。
土塀の屋根33番を写真の様に折ります。
IMG_0376








32番をつなぎます。
IMG_0377








続いて34番を接着。
IMG_0379








IMG_0380








36番と37番を貼り合わせます。ズレないように。
IMG_0381








35番、38番を共に真ん中で二つ折りにして、裏のりで貼り合わせます。そして先の36、37土塀の両端につなぎます。
IMG_0382








屋根と接着します。
IMG_0383








IMG_0384








IMG_0385









【手順11】
同様の作り方で、39、40番と41、42番の土塀を作ります。
IMG_0387









【手順12】
丑寅櫓台と土塁部分です。
IMG_0388








特に接着順はないですが、櫓台に44番と52番を接着。次に50番と51番を接着。そして両者をつなぐとやりやすいと思います。
IMG_0391









【手順13】
天守台ですが、これも順番はないです。
IMG_0392








IMG_0394








IMG_0395









【手順14】
手順12と手順13を接続。
IMG_0396








53番を接着。貼り付け面が多いのでのりは少し多めに塗ると良いでしょう。あまりのりが少ないと位置合わせがし難くいかもしれません。
IMG_0397








58番の堀を接着。
IMG_0398









【手順15】
土台側面を接着します。これで土台は完成です。
IMG_0399









【手順16】
土台に天守を接着します。
IMG_0400








ここも位置合わせが重要なので、のりは多めに塗ったほうが良いかもしれません。
IMG_0401








IMG_0402








39、40番の土塀を接着します。
IMG_0403








屏風折れの長い土塀を接着します。この外折れタイプは西尾城以外には今のところありません。
IMG_0404








丑寅櫓、そして41、42番土塀の順で接着します。
IMG_0405








これで完成です。
IMG_0416








本品は土台に平面が多いため建物重量で地盤沈下を起こすかもしれないので、天守台と櫓台の下に補強柱を付けておいた方が良いと思います。
IMG_0407








IMG_0408








お疲れ様でした。
IMG_0417
















IMG_0420
















IMG_0419