西尾城の作り方(参考です)
愛知県の西尾城。この城は室町期からある城で歴史は古いですが、日本史の中で表舞台に立った有名な城ではありません。しかし城の学問レベルから言うと非常に珍しい貴重な城です。この西尾城の姿になったのは関ケ原以降のようですが、天守が二の丸にあって、しかもその構造が層塔型と望楼型の混合構造のようなのです。こんな天守構造は現在のところ他にはありません。また、外向きの屏風折れ土塀も唯一の形状です。復元案は中村泰朗氏、復元監修は三浦正幸氏で、正保城絵図を参考に復元されたモデルです。
本品を組み立てる前に、カテゴリ内の作る前に(道具・心得)と作り方基本編そして、作り方必殺技編を確認しておいてください。特に「作り方の基本編」にある「屋根裏編」は見ておいてください。
この本丸御殿の説明はボリュームが多いので、そこで説明している内容はここでは省きます。
【手順1】
ここでは最上階の屋根を作ります。1番の屋根中央の棟の部分を裏のりで接着します。そして2番の屋根も組立図の「屋根裏への折り返し」を参考に裏のりで接着します。
この1番と2番を接着してから1番屋根の屋根裏を裏のりで接着します。
3番のシャチを真ん中で折り、裏のりで屋根の棟を挟む様にして接着します。
【手順2】
最上階と二重目の屋根を作ります。
4番の最上階は写真の様に両端をつなぎ合わせ四角く作ります。
二重目屋根ですが、これは手順1の屋根と基本的に同じ作りまたです。
最上階ののり代にのりを塗り、屋根の下から入れて接着します。
【手順3】
ここからは構造が層塔型になるので作り方が変わります。7番は先と同様で両端をつなぎ合わせ四角くします。
8番と10番の屋根裏を裏のりで貼り合わせてから、9番と11番とつなぎ合わせます。
そして、9番と11番の屋根裏を裏のりで貼り合わせます。
先程の7番と接着します。
12番と13番の千鳥破風を組図の「千鳥破風の作り方」を参考に作ります。
この千鳥破風を指定の個所に接着します。
【手順4】
次は付櫓です。
16番の屋根裏を今まで同様に裏のりで貼り合わせてから17番屋根と接着します。
17番の屋根裏も接着します。
18番を作り屋根と接着します。
【手順5】
もう一つの付櫓。手順4と作り方は同じです。
【手順6】
天守を組み上げます。
組み付けは上から下からはどちらでも好きにしてください。付け櫓だけは最後にしましょう。
【手順7】
次は、丑寅櫓です。部品が小さくなりますが作り方は天守の手順1と同じです。
【手順8】
今度も天守のときの手順2と同じですが、26屋根の屋根裏貼り合わせのみ最後に行います。
手順2の時は、ここで屋根裏を接着していましたがここではまだ接着しません。
25番を作り屋根と接着します。
そして屋根裏を裏のりで接着します。
【手順9】
手順7と8を接着します。
29番に30番の出窓を接着。
31番の軒を接着。
先の上の階を接着して丑寅櫓は完成です。
【手順10】
土塀を作ります。
土塀の屋根33番を写真の様に折ります。
32番をつなぎます。
続いて34番を接着。
36番と37番を貼り合わせます。ズレないように。
35番、38番を共に真ん中で二つ折りにして、裏のりで貼り合わせます。そして先の36、37土塀の両端につなぎます。
屋根と接着します。
【手順11】
同様の作り方で、39、40番と41、42番の土塀を作ります。
【手順12】
丑寅櫓台と土塁部分です。
特に接着順はないですが、櫓台に44番と52番を接着。次に50番と51番を接着。そして両者をつなぐとやりやすいと思います。
【手順13】
天守台ですが、これも順番はないです。
【手順14】
手順12と手順13を接続。
53番を接着。貼り付け面が多いのでのりは少し多めに塗ると良いでしょう。あまりのりが少ないと位置合わせがし難くいかもしれません。
58番の堀を接着。
【手順15】
土台側面を接着します。これで土台は完成です。
【手順16】
土台に天守を接着します。
ここも位置合わせが重要なので、のりは多めに塗ったほうが良いかもしれません。
39、40番の土塀を接着します。
屏風折れの長い土塀を接着します。この外折れタイプは西尾城以外には今のところありません。
丑寅櫓、そして41、42番土塀の順で接着します。
これで完成です。
本品は土台に平面が多いため建物重量で地盤沈下を起こすかもしれないので、天守台と櫓台の下に補強柱を付けておいた方が良いと思います。
お疲れ様でした。
愛知県の西尾城。この城は室町期からある城で歴史は古いですが、日本史の中で表舞台に立った有名な城ではありません。しかし城の学問レベルから言うと非常に珍しい貴重な城です。この西尾城の姿になったのは関ケ原以降のようですが、天守が二の丸にあって、しかもその構造が層塔型と望楼型の混合構造のようなのです。こんな天守構造は現在のところ他にはありません。また、外向きの屏風折れ土塀も唯一の形状です。復元案は中村泰朗氏、復元監修は三浦正幸氏で、正保城絵図を参考に復元されたモデルです。
本品を組み立てる前に、カテゴリ内の作る前に(道具・心得)と作り方基本編そして、作り方必殺技編を確認しておいてください。特に「作り方の基本編」にある「屋根裏編」は見ておいてください。
この本丸御殿の説明はボリュームが多いので、そこで説明している内容はここでは省きます。
【手順1】
ここでは最上階の屋根を作ります。1番の屋根中央の棟の部分を裏のりで接着します。そして2番の屋根も組立図の「屋根裏への折り返し」を参考に裏のりで接着します。
この1番と2番を接着してから1番屋根の屋根裏を裏のりで接着します。
3番のシャチを真ん中で折り、裏のりで屋根の棟を挟む様にして接着します。
【手順2】
最上階と二重目の屋根を作ります。
4番の最上階は写真の様に両端をつなぎ合わせ四角く作ります。
二重目屋根ですが、これは手順1の屋根と基本的に同じ作りまたです。
最上階ののり代にのりを塗り、屋根の下から入れて接着します。
【手順3】
ここからは構造が層塔型になるので作り方が変わります。7番は先と同様で両端をつなぎ合わせ四角くします。
8番と10番の屋根裏を裏のりで貼り合わせてから、9番と11番とつなぎ合わせます。
そして、9番と11番の屋根裏を裏のりで貼り合わせます。
先程の7番と接着します。
12番と13番の千鳥破風を組図の「千鳥破風の作り方」を参考に作ります。
この千鳥破風を指定の個所に接着します。
【手順4】
次は付櫓です。
16番の屋根裏を今まで同様に裏のりで貼り合わせてから17番屋根と接着します。
17番の屋根裏も接着します。
18番を作り屋根と接着します。
【手順5】
もう一つの付櫓。手順4と作り方は同じです。
【手順6】
天守を組み上げます。
組み付けは上から下からはどちらでも好きにしてください。付け櫓だけは最後にしましょう。
【手順7】
次は、丑寅櫓です。部品が小さくなりますが作り方は天守の手順1と同じです。
【手順8】
今度も天守のときの手順2と同じですが、26屋根の屋根裏貼り合わせのみ最後に行います。
手順2の時は、ここで屋根裏を接着していましたがここではまだ接着しません。
25番を作り屋根と接着します。
そして屋根裏を裏のりで接着します。
【手順9】
手順7と8を接着します。
29番に30番の出窓を接着。
31番の軒を接着。
先の上の階を接着して丑寅櫓は完成です。
【手順10】
土塀を作ります。
土塀の屋根33番を写真の様に折ります。
32番をつなぎます。
続いて34番を接着。
36番と37番を貼り合わせます。ズレないように。
35番、38番を共に真ん中で二つ折りにして、裏のりで貼り合わせます。そして先の36、37土塀の両端につなぎます。
屋根と接着します。
【手順11】
同様の作り方で、39、40番と41、42番の土塀を作ります。
【手順12】
丑寅櫓台と土塁部分です。
特に接着順はないですが、櫓台に44番と52番を接着。次に50番と51番を接着。そして両者をつなぐとやりやすいと思います。
【手順13】
天守台ですが、これも順番はないです。
【手順14】
手順12と手順13を接続。
53番を接着。貼り付け面が多いのでのりは少し多めに塗ると良いでしょう。あまりのりが少ないと位置合わせがし難くいかもしれません。
58番の堀を接着。
【手順15】
土台側面を接着します。これで土台は完成です。
【手順16】
土台に天守を接着します。
ここも位置合わせが重要なので、のりは多めに塗ったほうが良いかもしれません。
39、40番の土塀を接着します。
屏風折れの長い土塀を接着します。この外折れタイプは西尾城以外には今のところありません。
丑寅櫓、そして41、42番土塀の順で接着します。
これで完成です。
本品は土台に平面が多いため建物重量で地盤沈下を起こすかもしれないので、天守台と櫓台の下に補強柱を付けておいた方が良いと思います。
お疲れ様でした。