二の丸御殿の作り方(参考です)
37 二条城二の丸御殿1


















京都にある国宝二条城二の丸御殿です。ここでは便宜上、「二条城」と記させてもらいます。
二条城には修学旅行や遠足で行った人も多いのでは?と思います。国宝で、しかも模型化されていないので、「これはうちで何とかせねば!」と思い、手がけました。
この御殿、実際に見に行った時には、さほど大きさは感じなかったのですがこうやって作ってみるとここまでデカいとは思いませんでした。真面目にビックリです。
名古屋城の本丸御殿も大きいと思いましたが、規模としては二条城の半分くらい。
でも、製作するのは二条城の方が楽です。部品が大きく、名古屋城本丸御殿ほど複雑ではないので余裕です。

本品を組み立てる前には、カテゴリ内の作る前に(道具・心得)作り方基本編
そして、作り方必殺技編を確認しておいてください。

では、組立図の手順にならい作って行きます。


手順1
車寄を作ります。車寄とは文字通り車を止めて乗り降りでき、雨がかからないように屋根の庇が前に出ている造りです。もちろんこの時代の車なんで牛車です。
1~4番の部品を切り出し右写真のように各々を組み立てます。
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1の切妻に2の唐破風を接着。そして3の屋根に接着します。屋根裏もね。
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4の四角く作った壁に屋根を接着し車寄は完了。
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手順2
今度は車寄の後ろの一番デカい建物、遠侍を作るのですがそれに小さい部品を組み立てます。
5、6、7の部品を使いますが、7の折り返しがわかりやすいように大きめの写真を載せておきます。
向かって左は接着前の折り返し状態で、右側が接着状態です。
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6の屋根は折り返して貼り合わせ、5の土塀を作ります。土塀の作り方は作り方基本編の一番下にあります。参考にしてください。で、右写真のように組みます。
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手順3
次は8,9,10。
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裏から見た写真。屋根は壁の背面からハミ出ないように。
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手順4(車寄・遠侍)
遠侍本体です。12、13の屋根裏は折り返し接着しておきます。また11の大屋根の真ん中の棟も裏ノリで貼り合わせておきます。初めてうちの城を作る人は、作り方基本編を見ろ。
12、13の入母屋破風を11の屋根に接着してから11屋根の屋根裏を裏ノリで貼ります。
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14、15の壁をつないで、屋根を接着します。壁は四角くつないだ時に平らなところに置いて歪みや浮きがないか確認してください。
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手順1、2で作った部品を組み付けます。手順1の車寄はAの個所に。手順2はその横に。
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手順3の部品はBの個所に接着します。
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次に縁側の廊下。これは細くて長く、紙の目によっては折り曲げにくい場合があります。その時は、折り線に沿って硬いピンセットの先などで一度ケガキ線を引いて跡を付けることで折り曲げやすくなります。
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廊下を遠侍に接着しますが、右写真のように他部品と接触する箇所は断面にノリを塗っておくと完成時の整形崩れが起きにくいです。
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写真は遠侍の裏手から見た写真。
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手順5
式台と大広間を作ります。ここは屋根の接合が複雑なので注意してください。
組図にも記載してありますが、最初に44の屋根裏を折り返して裏ノリで接着しておきます。そして左写真のように36の破風を接着。ズレたりしないようにしてください。次に右写真の場所に27の屋根を接着します。27の屋根裏は44の屋根に接着してから裏ノリで貼り合わせます。別に先に接着してもいいですが、後からの方が44のノリ代を挟み込むことができるのでハガレ、ズレ防止になり強度アップにつながります。
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次に26の式台の屋根をつなぎますが、ここも屋根裏はつないだ後に貼ってください。理由は同じです。
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大政奉還の大広間の屋根42番を接着し、反対側に43の破風を接着。最後に屋根裏を貼り合わせ。
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28、29で式台の壁を作りますが、28には廊下戸がありますので右写真のようになります。組図の「壁の作り方」も参照ください。
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51、52で大広間の壁を作り、先の式台と接着します。ここは浮いたりすると屋根とズレてしまうこともあるので、貼り合わせ箇所のフチに、しっかりノリが行き渡るように塗りピタッと貼り合わせてください。つなぎ合わせたら屋根も接着しましょう。
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手順6(式台・大広間)
遠侍の時と同様に縁側や戸袋などを組立てます。
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組図の示す箇所に接着していきます。特に説明はありませんがこれで式台と大広間は完成です。各方向からの写真を貼っておきますので参考にしてください。
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手順7
蘇鉄の間と黒書院の屋根です。
初めに55の妻破風に50の小さな屋根を接着します。どちらとも屋根裏は先に貼り合わせておきます。50と55の接着の向きがわかり難いかもしれないので写真で載せておきます。接着の向きは左写真で示す関係になります。
写真右は50屋根裏を貼り合わせた状態を示しています。
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55の妻破風を61に接着し、反対側にも56の妻破風を接着。その後、61の屋根裏を接着します。
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蘇鉄の間の屋根になる49と54を接着しますが、屋根裏貼り合わせの前に、先ほどの50の三角屋根の個所とつなぎます。
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屋根裏を貼り合わせます。これで接合部強度がアップしました。
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手順8
ここは特に説明なしです。右写真の面は壁に貼り付けるので、屋根が飛び出たりしないようにツライチになるように。
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手順9(蘇鉄の間・黒書院)
62、63で黒書院の壁。53は蘇鉄の間の壁です。
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黒書院と蘇鉄の間の壁をつなぎ、縁側などの部品を組立て各箇所に接着します。
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最後に手順7の屋根を接着します。
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手順10
白書院と黒書院をつなぐ渡り廊下ですが、もう説明はいらんですよね。
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手順11
ここも説明はないです。
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手順12
白書院の屋根です。77、78、79を組立て、80、81の壁を組みます。出来たら屋根も接着します。
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そして、73~76を組み立てます。
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お互いを接着。
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手順10、11で組み立てた廊下や縁側なども組立て指定の個所に接着し完成。
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ここで、組立図では最終工程になっているのですが、私はせっかちなので御殿を台紙に設置してしまいます。
台紙への接着は建物をつないでから台紙に一気に貼る方法と、一つ一つ台紙に貼りつけながら建物どうしを接合していく方法の2種類あります。やりやすい方法でやってもらえばいいんですが、一気に貼る方法は建物に変形や歪みがない場合には良いです。よりきれいに台紙に貼れます。建物が少々変形している場合は一つ一つの方法が良い様に思います。
ここでは、一気に貼る方法でやります。
まず、遠侍・車寄と式台・大広間を接合。
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そして大広間に蘇鉄の間・黒書院を接合。白書院は接合部の廊下の接着面が小さいのでここでつないでも不安定なのであとにします。
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土台の台紙を準備します。出来ればこの台紙はスチロール板やダンボールなどの固い厚みのあるものに貼りつけて欲しいです。ここでは5㎜厚のスチロール板に貼り付けました。台紙の寸法は51㎝×42㎝なのでこの寸法で何か用意してください。ホームセンターなら何かあります。別にベニヤ板でもいいですよ。重いけど。
ちなみにスチロール板でも接着剤はうちが推奨しているピットマルチ-2で大丈夫です。四隅にはしっかり塗ってくださいね。
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つなぎ合わせた御殿と白書院の裏のノリ代にノリを塗り台紙の位置に合わせて貼りつけます。出来るだけズレないように慎重に!
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ズレないようにと言ってもデカいのでズレてしまうわな!
でも大丈夫!塗りたしがあるので少々はどーってことないです。目立ちません。
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白書院を接着して、御殿は完成。
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ということで手順どうりに戻ります。

手順14
台所の組立にかかりましょう。ここで作る91番は台所らしい煙出しの屋根です。
写真左のように屋根裏が少しだけあるのですが、そこを裏ノリで貼り合わせます。
そして、90の屋根に接着します。ですがこの90の屋根裏はまだ接着しないでください。
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手順15
屋根を組んでいきます。まず、手順14の屋根に94の妻破風屋根を接着し、93の屋根に接着。
反対側の95の妻破風屋根も接着しておきます。
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そして、92の小さな妻破風屋根。
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ここで屋根裏を全部貼り合わせます。
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手順16(台所)

ここの組立もここまでにやってきたことと同じなので説明はないです。
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102、103の壁を組んで、今まで同様に縁側なども接着します。
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屋根を接着して台所は完成。
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手順17(御清所)
ここも台所で、煙出しがあります。作り方は先ほどの台所と同じです。
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ここの作り方も今更で、ここまでと同じ方法です。
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完成状態はこんな感じです。この御清所と先の台所は現地でも非公開の所なのでこれを作ってじっくり見学してください。
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手順18
ここは台所と御清所をつなぐ付廊下です。
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手順19
手順16、17、18の台所関連の建物をつなぎ合わせます。
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手順20
これは井戸。
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手順21(完成)
土塀です。車寄から出ている土塀と、遠侍から御清所につながる土塀の2本を作ります。
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土台シートに台所や土塀、井戸を接着します。
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これで基本的には完成ですが、この二の丸御殿には木々があった方がいいので。。。
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たくさん木を植えました。付属の木では少ないので無料ダウンロードの木を使ってください。
お勧めは、模型用の完成樹木を使う方がグッとリアル感が増します。実は、私が土台のベースになぜスチロール板を使うかというと模型用の樹木は木の幹を土台に穴をあけて差し込むようになっているので、スチロール板だと穴あけ接着が簡単というのが理由なんです。ピンセットで刺して穴をあけ、ピットマルチで接着出来ます。
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二条城二の丸御殿6