会津若松城(鶴ヶ城)の作り方(参考です)

まず、作業を進める前に左のカテゴリの「作る前に」を読んでから進めて下さい。 
綺麗に作るためにノリなど最適な道具を紹介しています。
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幕末、若松城での戦いは戊辰戦争の中でも特に激しい戦いだったので会津戦争といわれ、新政府軍と1か月にわたって戦った城です。天守は大砲でぼこぼこにされながらも崩れ落ちなかった強靭な天守です。この崩れなかった秘密は壁の構造にあって、太鼓壁という衝撃に強い工法で作られていたからです。この天守を建てたのは加藤明成で、父は伊予松山城を建てた加藤嘉明でした。実はこの太鼓壁工法は伊予松山城にも採用されていました。百戦錬磨の嘉明はこれからの城攻めは大砲攻撃ということを想定していたのかもしれません。

では、いつもの事ながら本品を組み立てる前に、カテゴリ内の作る前に(道具・心得)作り方基本編。そして、作り方必殺技編を確認しておいてください。ココに描いてあることは下記の本編では説明を省く事がありす。


【手順1】
最上階の屋根1番の部品の真ん中の棟の個所を裏のりで貼り合わせます。
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3番の入母屋破風は屋根裏を写真のように裏のりで接着しておきます。
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屋根に入母屋破風を接着します。
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最後に屋根側の屋根裏を裏のりで接着します。これは入母屋側ののり代をこの屋根裏で抑え込むためです。組立図には特にその旨は指示していませんのでやねうらを先に接着してしまっても問題ないですが、ここで記した最後に貼る方が強度が上がります。
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次に鯱を貼り付けますが、部品がちいさいのでピンセットを使って接着しましょう。
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4番の最上階の壁を作ります。
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屋根の裏側にあるのり代にのりを塗り4番を接着します。向きは書いてある方角に合わせます。
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歪みが無いか確認しましょう。
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そして最上階の展望台にあたる部分です。6番の廻り縁を箱状に組み立て5番の高欄(手すり)を山折り線の所で折っておきます。
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廻縁の側面にはのり代が上段と下段に分かれてます。上段は高欄、下段は4重目屋根を接着します。ここでは上段ののり代に5番の高欄を巻き付けるように貼り付けます。
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4重目の屋根です。のり代の付いた7番の屋根の屋根裏を裏のりで貼り合わせます。
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7番と8番の屋根をつなぎます。
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つなぎ合わせたら8番屋根の屋根裏を裏のりで貼り付けます。
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屋根の作り方は覚えておいてください。今後も基本的にこの作り方です。
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先程の高欄に4重目屋根を接着します。
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先ずは写真のように高欄の下に4重目屋根をはめこみます。そして写真の状態で高欄側ののり代にのりを塗ります。
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屋根を上に少しずつ上にずらしてのり代の位置に合わせて接着です。
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最上階と接着します。向きを間違えないように。
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【手順2】
3階と4階を作ります。先ず、9番と14番を作っておきます。これは特に説明はありません。
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3重目の屋根を作ります。作り方は手順1で作った4重目屋根とどうようです。
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先の9番、4階と組み合わせます。
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向きに注意してください。
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次は2重目の屋根。
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今までの屋根と作り方は同じ。ただ2分割になってます。
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14番の壁部品に接着。
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東と西に取り付ける出窓。作り方の詳細はBシートに書いてある。そんな風に言うとこの解説の意味が無くなるな。基本的には一番初めに作った最上階の屋根と同じです。破風の屋根裏を折り返して接着しておき屋根に接着。そして屋根の両側にある屋根裏を裏のりで接着します。
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17番出窓を組み立てます。少々面倒な組立てになってますが写真のような完成状態になります。そして屋根と接着します。
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先程の3階に接着します。
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裏から見た感じ。
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3階と4階を組みます。
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【手順3】
2階を組み立てます。作り方は手順2と同じなので写真だけね。
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ここからは1階です。これは1階に付くのですが見かけは先の出窓のようですが、小さいけど付け櫓。
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1階の庇(ひさし)。のり代が小さくて折りにくいのではさんでピンセットではさんで折ります。紙の乾燥状態によっては紙が割れて折りにくい事があります。その時は硬く絞った布巾で部品の裏をサッと軽くひと拭きするとメッチャ簡単に指だけで折ることができますよ。ただ布巾の絞りが甘かったり何度もこすったりすると紙がふにゃふにゃになって取り返しがつかなくなるので余った紙などで試してみてください。
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庇をつないだら壁に接着します。
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のりは壁側に付けた方が良いです。
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付け櫓を接着。
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1階と2階を組みます。
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変形しないようにいろんな角度から見て微調整します。
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で、本来なら手順5に示しているんですが。早く天守が見たいのでここまでに作った全てを接着します。
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ここでも傾きや変形に注意し調整してください。
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【手順4】
櫓を組み立てます。
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次に石垣を作ります。
53の石垣に55の入り口を接着します。
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写真のように53の裏から貼ります。
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天守台。
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49と50番を接着。天守台に取り付けます。
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先程の櫓を接着。
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【手順5】
土台を接着します。ここは慎重に接着してください木を抜いて適当にやってるとたわんだり波打ったりしますので丁寧に。
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天守をのせます。天守側ののり代にのりを塗り慎重に天守台側の接着位置に合わせてください。
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土塀です。作り方が良くわからない場合は「作り方基本編」を見てください。スクロールして一番下にあります。これも紙が割れる場合はさっきの布巾でひと拭きをやってください。
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土塀を石垣に接着。
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これで完成です。
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なんで鶴ヶ城は赤瓦かって?
細かい事書くと長くなるので簡単に言うと、寒さや雪に強いんです。
普通の瓦では割れてしまうんです。
福井県の丸岡城の石瓦も寒さによる割れ対策です。
以上、お疲れさまでした!
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