戦争で焼失してしまったのが、非常に残念な城の一つ岡山城です。在りし日の岡山城天守を偲んで、焼失前の国宝期の天守をモデル化しました。黒いシルエットに金箔瓦、そしてこの異形入母屋造り。外観からして1600年以前の構造です。今回のモデルは一から設計をやり直していますので、従来の商品より変形し難く少し簡単になっています。
本品を組み立てる前に、カテゴリ内の作る前に(道具・心得)と作り方基本編そして、作り方必殺技編を確認しておいてください。特に「作り方の基本編」にある「屋根裏編」は見ておいてください。
この本丸御殿の説明はボリュームが多いので、そこで説明している内容はここでは省きます。
【手順1】
ここでは最上階の屋根を作ります。1番の屋根中央の棟の部分を裏のりで接着します。そして2番の屋根も組立図の「屋根裏への折り返し」を参考に裏のりで接着します。
この1番と2番を接着してから1番屋根の屋根裏を裏のりで接着します。
Aのシャチを真ん中で折り、裏のりで屋根の棟を挟む様にして接着します。
【手順2】
5番と6番で唐破風を作ります。これは2組作ります。
次に4番の屋根ですが、初めに真ん中の屋根の部分だけ、屋根裏を折り返して裏のりで接着しておきます。
先に作った5、6番の唐破風とつなぎ合わせます。
つないだら4番屋根の両端の屋根裏を折り返し接着します。
3番を写真の様に四角く作り、屋根と接着します。
手順1で作った最上階屋根を接着します。本来はこの作業は手順8でやるのですが、私はせっかちなのでどんどん組んでいきます。
【手順3】
この屋根は今までの屋根と同様の作り方です。ですがこの7番屋根の屋根裏はまだここでは接着しません。
この屋根に9番を接着します。
隙間が空かないように確り接着します。
ここで7番屋根の屋根裏を接着します。
手順2までに作った上の階を接着します。これも本来は手順8の作業です。
【手順4】
これは出窓です。作り方の基本は今までと同じです。
屋根と12番の出窓を接着します。
【手順5】
ここも今までと同じなので説明ははぶきます。
例のごとく手順3までに作った上の階と手順4で作った出窓を接着します。
はじめに手順5に手順4の出窓を接着します。
そして手順3を接着。
【手順6】
1階の屋根です。屋根は17番から20番を全部つなぎます。
そして23を接着してから屋根裏を全て折り返して裏のりで接着します。
最後に21番、22番で唐屋根を組立て23番に接着します。
ちなみにこれは裏から見た写真です。
【手順7】
1,2階の部分になります。24、25、26番をつないで作ります。
先程の手順6で作った1階屋根を接着します。のりは一度に塗らず、1辺づつ順番に接着して行くとやりやすいです。
【手順8】
本来はここで全てのユニットを組み立てるのですが、ここで紹介している作り方順では既に2階屋根より上は組み上がっている状態なので先の手順14の1、2階と接着するだけになってます。
【手順9】
天守に付属する塩蔵を作ります。本来岡山城天守はこの塩蔵が玄関となっています。
27番と30番屋根に、各々の破風部品28番と29番を接着しておきます。
27番と30番屋根をつなぎます。そして屋根裏を接着します。
【手順10】
これは塩蔵の入り口です。ある意味天守の正門になります。
【手順11】
塩蔵本体です。
この本体に手順10の入り口と庇を接着します。
【手順12】
この塩蔵は2階建てです。1階の軒庇と屋根を接着します。
これは裏側ですが、形状が少し台形になっています。石垣に接着の際に形状が歪んでいると位置決めし難いのでこの裏ののり代を接着して形を固定させておくとよいと思います。
【手順13】
石垣階段です。別に説明はないです。
【手順14】
天守台です。本丸に天守台を接着します。
先の手順13の階段と45番を接着します。
本丸にこの階段を接着します。
52番の土台側面を本丸に接着します。
【手順15】
天守北側の石垣です。今回のバージョンより元禄年間に築かれた塩蔵石垣の補強石垣(53番)を追加しました。
【手順16】
土台側面と北側の堀となる旭川を接着します。
【手順17】
天守東側の土塀。41番、42番です。
42番の裏にのりを塗り真ん中で折り、貼り合わせます。
最後に屋根を接着。
【手順18】
塩蔵西側の短い土塀。屋根には向きがありますのでご注意ください。屋根の端が斜めになっている方が東側になります。
さて、最終工程です。上の土塀と天守、塩蔵を接着して行きます。
天守を石垣に接着します。天守台からズレないように。
次に塩蔵。
手順17の土塀接着。
この手順18で作った短い土塀も接着します。
【手順19】
天守の重量で沈下しないように今回補強柱をつけました。
天守台の裏側から接着します。
これで完成でございます。