安土城の作り方(参考です)
三浦研究室から出された新しい復元案です。 この安土城は見てのとおり上部の形状が複雑ですのでわりと難しいです。 特に八角形の部分の廻縁はピンセットなしでは作れないのでご注意ください。また、部品の切り抜きはできるだけ正確に線に沿って切り取ってください。特に折り曲げは丁寧且つしっかりと折り曲げてください。天主形状が特異なのでいい加減に作ると寸法が合わなくなることがあるかもしれませんので慎重に作業してください。
ペーパークラフトは初めてという方は、覚悟して来い!
本品を組み立てる前に、カテゴリ内の作る前に(道具・心得)と作り方基本編そして、作り方必殺技編を確認しておいてください。特に「作り方の基本編」にある「屋根裏編」は見ておいてください。
この本丸御殿の説明はボリュームが多いので、そこで説明している内容はここでは省きます。
【手順1】
最上階から作り始めます。1番の最上階屋根の棟は裏のりで貼り合わせてください。屋根裏の折り返し部分はまだ接着しません。そして3番の入母屋破風。これは写真の様に屋根裏を折り返し裏のりで接着しておきます。
この3つを接着します。のり代はピンセットを使って圧着させてください。
1番の屋根裏の裏にのりを塗り接着します。
次は4番の最上階です。
先程の屋根に接着します屋根と壁に向きはありませんので気にせず接着します。
これは5番の廻縁です。これは組み立てる前に裏側を赤くマジックで塗っておくとリアル感が出ます。ただ、マジックによってはインクが浸み込み過ぎるのものあるので、部品図の切れ端で浸み込み具合を確認してから行ってください。
廻縁を組立てたら写真のように切り抜いた穴に差し込んで接着します。のりを付ける前に一度、仮組をしてください。切り抜き方や壁部品の組み方によっては、はまり難い事があります。その場合は切り抜き穴を少し大きくしたり、調整してください。
ノリ代に少し多めにノリを塗って廻縁と接着します。
安土天主の特徴である八角形の部分です。まずは2つに分かれている8番の屋根部品をつなぎ合わせます。ただ接着するだけだと写真のようになります。
次に8か所の折り部分を右の写真のように指でつまんで成形します。
指でのつまみ上げ具合は、写真のように真中の穴が正八角形になるように。
7番の壁は折り曲げが細かいですがお許しください。他に良い方法が思いつきませんでした。
6番の上蓋を接着します。写真のように、まずは1か所だけ接着してから全体に接着するとやりやすいと思います。
八角形の屋根を接着します。屋根の向きはのり代に示してある青●の位置合わせて接着します。
先程の最上階を接着します。廻縁から下に突き出している足を八角形屋根の のり代に部にあわせて、貼り付けます。のりは足の断面にもしっかり塗ってください。
そうそう、向きにも注意してください。
写真で示す八角形部の赤丸のり代と屋根の破風の向きを合わせます。
長かったですが手順1はこれで終わり。
【手順2】
入母屋部分の組み立てに入ります。
これは二重目にあたる南北の一番大きな屋根です。この11番、12番屋根の棟は反りあがってます。あまりこの部分の部品を分割したくはなかったのですが、この反りの有無でかなりイメージが変ってしまうので従来とは違う分割式にしました。写真のように、ズレないよう注意して貼り合わせてください。
13番、14番破風の部分の屋根裏もこの時点で裏ノリで貼り合わせておきます。
そして二重目の大きな屋根と接着し、大屋根側の屋根裏を折り返し貼り合わせます。
三重目にあたる20番の出窓を付けます。
【手順3】
三重目屋根を作ります。組立ては特に難しくはありませんが、こんな屋根構造はこの安土の天主しかないので写真を順番に見ながら作業を進めてください。
15番と16番屋根を先ほどの二重目の大きな屋根同様に棟で貼り合わせます。そして19番屋根を貼り付けますが先に屋根裏を貼り合わせておきましょう。
最後に17番、18番を両側に接着です。
屋根裏も接着。
同じものを2組作ります。
【手順4】
ついにきてしまいました一番厄介な廻縁!
ピンセット必須の厄介なところです。部品番号9番、10番はよく似てますがこれは対象になってます。どちらが9か10かは気にしなくていいです。間違えて本体に接着なんてことは出来ないので。
折り曲げ箇所がたくさんあるのでピンセットを使って全てをしっかり折っておきます。そして、〇で囲んだ部分をノリ付けします。接着面を指で挟むことができないのでピンセットを使ってください。
裏側から見た写真。
次に高欄(手すり)部分を裏ノリで貼り合わせますので〇で囲んだあたりに薄くノリを塗ります。
写真はまだ両サイドを貼り合わせていませんが、貼っちゃってください。
ここもピンセットを使ってしっかり貼り合わせてください。
4つとも同じ作り方です。細かいのでやりにくいと思いますがガンバロー!
【手順5】
先に作った二重目屋根と組み合わせます。
片側づつ丁寧にのり代の位置と合わせながら組合わせます。
2つとも接着したら真上から見てください。きれいな八角形になってますか?
次は望楼部と組み合わせます。
この八角形ののり代がビラビラ出てますが、この のり代は一旦すべて内側に折り曲げておいてから穴に差し込みます。
そして、写真のように深く差し込んだ状態でのり代にのりを塗り外側に広げます。少しづつ引っ張り上げのり代の位置を合わせて貼り合わせていきます。 そして向きにも注意してください!基本的には接合部が合わないので、間違えることはないと思いますが、三重目の出窓側に最上階の破風になります。
この状態で歪んでないかしっかり角度補正をしてください。
【手順6】
手順4の廻縁を接着します。のり代に色分けがしてあるのでわかると思います。
指でつまんで接着するのは細かくて難しいのでピンセットでつまんで作業しましょう。のり代部だけでなく壁に接触する部分の断面にものりを塗っておくとより良いです。
一つづつ丁寧に接着し、望楼部の傾きなどが無いか確認して、ここでも傾きの補正しておきます。
ここまでクリアすればあとは簡単です。
1階2階部を作ります。
まずは一重目屋根をつなぎます。
屋根裏を接着し、つなぎ目を角を八角形屋根でやった要領でつまみあげます。
25番と26番もつないで作ります。
壁に屋根を接着しますが、のりは壁側に塗っておき、屋根を貼っていきます。
次は、北側の付櫓
要領はここまでと同じです。
付け櫓が組み上がったら写真の位置に接着します。
お待ちかね。やっと天主を拝むことができますよ。
上の階と接着します。この時、のりは屋根裏側の方に塗っておいた方がいいです。位置決めがやりやすいです。写真のように屋根の切り欠き部を付櫓の屋根に差し込んで、位置を補正しながら接着固定します。
最後に52番の入口の屋根も忘れずに。
【手順7】
石垣作るよ~。もうこの説明作るの嫌になってきた~!
とはいっても、ここからは製作のノウハウや注意は特にないので写真を順番に見てもらうだけでOKかと思います。
入口部分から組み立てます。
入口の石垣が出来たら天守台を作ります。ぐるりと石垣をつなげます。
30番の石垣上面は一気に貼るのではなく、まずは位置決めしにくい天守台入口の1辺だけにのりを塗って接着します。そのあと全部を一気に貼ってしまします。
【手順8】
土台を接着して行きます。
入口の門や土塀。
門は写真のとおりです。56番~59番で構成されてます。
土塀を作りますが、組立ては「シートE」に書いてありますが、裏のりで屋根を写真のように接着して今度は壁の裏にノリを塗ってはり合わせて完成です。そのような要領で作るのですがこれも細かいので折りや貼り付けはピンセットを使った方が楽ですよ。
石垣に接着します。スペースが狭いところにいくつも土塀を付けるのでピンセットを活用した方がやりやすいです。この辺りは結構シビアな寸法ですので、ここまでの作り具合によっては取り付け難いところも出てくるかもしれません。その場合は端を少し切るなどして自身で調整してください。
【手順9】
信長が天主への出入りに使ったらしい? 天主と表御殿の通路です。今回は表御殿は無いのであしからず。
安土城本丸西側の入り口を入ったところを白洲と言っていたようです。そこから櫓に入ると表御殿と天主へ通じる大きな階段があった。が、これです。もうここの製作は今までの事を考えると屁です。
【手順10】
天主への上り階段。こんな急な階段上ったの?と先生に尋ねたところ「これくらいの階段は他にもある」と、たいしたことはないらしい。
【手順11】
最終工程です。天主乗せちゃいましょう。まだ、天主台の上には土塀が付くので石垣と天主の貼り合わせはズレないように慎重に位置決めしてください。
次に、先の信長専用階段を付ける前に土塀を作ってしまいます。
そして先に写真の場所に46、47番の土塀を付けます。この方が取り付け誤差が少なくできると思います。
手順9と10で作った信長専用階段を接着します。
そして階段櫓をのり代からズレないように接着。
そして残りの土塀を付けてます。
これで完成でーす!
お疲れ様でしたー!
三浦研究室から出された新しい復元案です。 この安土城は見てのとおり上部の形状が複雑ですのでわりと難しいです。 特に八角形の部分の廻縁はピンセットなしでは作れないのでご注意ください。また、部品の切り抜きはできるだけ正確に線に沿って切り取ってください。特に折り曲げは丁寧且つしっかりと折り曲げてください。天主形状が特異なのでいい加減に作ると寸法が合わなくなることがあるかもしれませんので慎重に作業してください。
ペーパークラフトは初めてという方は、覚悟して来い!
本品を組み立てる前に、カテゴリ内の作る前に(道具・心得)と作り方基本編そして、作り方必殺技編を確認しておいてください。特に「作り方の基本編」にある「屋根裏編」は見ておいてください。
この本丸御殿の説明はボリュームが多いので、そこで説明している内容はここでは省きます。
【手順1】
最上階から作り始めます。1番の最上階屋根の棟は裏のりで貼り合わせてください。屋根裏の折り返し部分はまだ接着しません。そして3番の入母屋破風。これは写真の様に屋根裏を折り返し裏のりで接着しておきます。
この3つを接着します。のり代はピンセットを使って圧着させてください。
1番の屋根裏の裏にのりを塗り接着します。
次は4番の最上階です。
先程の屋根に接着します屋根と壁に向きはありませんので気にせず接着します。
これは5番の廻縁です。これは組み立てる前に裏側を赤くマジックで塗っておくとリアル感が出ます。ただ、マジックによってはインクが浸み込み過ぎるのものあるので、部品図の切れ端で浸み込み具合を確認してから行ってください。
廻縁を組立てたら写真のように切り抜いた穴に差し込んで接着します。のりを付ける前に一度、仮組をしてください。切り抜き方や壁部品の組み方によっては、はまり難い事があります。その場合は切り抜き穴を少し大きくしたり、調整してください。
ノリ代に少し多めにノリを塗って廻縁と接着します。
安土天主の特徴である八角形の部分です。まずは2つに分かれている8番の屋根部品をつなぎ合わせます。ただ接着するだけだと写真のようになります。
次に8か所の折り部分を右の写真のように指でつまんで成形します。
指でのつまみ上げ具合は、写真のように真中の穴が正八角形になるように。
7番の壁は折り曲げが細かいですがお許しください。他に良い方法が思いつきませんでした。
6番の上蓋を接着します。写真のように、まずは1か所だけ接着してから全体に接着するとやりやすいと思います。
八角形の屋根を接着します。屋根の向きはのり代に示してある青●の位置合わせて接着します。
先程の最上階を接着します。廻縁から下に突き出している足を八角形屋根の のり代に部にあわせて、貼り付けます。のりは足の断面にもしっかり塗ってください。
そうそう、向きにも注意してください。
写真で示す八角形部の赤丸のり代と屋根の破風の向きを合わせます。
長かったですが手順1はこれで終わり。
【手順2】
入母屋部分の組み立てに入ります。
これは二重目にあたる南北の一番大きな屋根です。この11番、12番屋根の棟は反りあがってます。あまりこの部分の部品を分割したくはなかったのですが、この反りの有無でかなりイメージが変ってしまうので従来とは違う分割式にしました。写真のように、ズレないよう注意して貼り合わせてください。
13番、14番破風の部分の屋根裏もこの時点で裏ノリで貼り合わせておきます。
そして二重目の大きな屋根と接着し、大屋根側の屋根裏を折り返し貼り合わせます。
三重目にあたる20番の出窓を付けます。
【手順3】
三重目屋根を作ります。組立ては特に難しくはありませんが、こんな屋根構造はこの安土の天主しかないので写真を順番に見ながら作業を進めてください。
15番と16番屋根を先ほどの二重目の大きな屋根同様に棟で貼り合わせます。そして19番屋根を貼り付けますが先に屋根裏を貼り合わせておきましょう。
最後に17番、18番を両側に接着です。
屋根裏も接着。
同じものを2組作ります。
【手順4】
ついにきてしまいました一番厄介な廻縁!
ピンセット必須の厄介なところです。部品番号9番、10番はよく似てますがこれは対象になってます。どちらが9か10かは気にしなくていいです。間違えて本体に接着なんてことは出来ないので。
折り曲げ箇所がたくさんあるのでピンセットを使って全てをしっかり折っておきます。そして、〇で囲んだ部分をノリ付けします。接着面を指で挟むことができないのでピンセットを使ってください。
裏側から見た写真。
次に高欄(手すり)部分を裏ノリで貼り合わせますので〇で囲んだあたりに薄くノリを塗ります。
写真はまだ両サイドを貼り合わせていませんが、貼っちゃってください。
ここもピンセットを使ってしっかり貼り合わせてください。
4つとも同じ作り方です。細かいのでやりにくいと思いますがガンバロー!
【手順5】
先に作った二重目屋根と組み合わせます。
片側づつ丁寧にのり代の位置と合わせながら組合わせます。
2つとも接着したら真上から見てください。きれいな八角形になってますか?
次は望楼部と組み合わせます。
この八角形ののり代がビラビラ出てますが、この のり代は一旦すべて内側に折り曲げておいてから穴に差し込みます。
そして、写真のように深く差し込んだ状態でのり代にのりを塗り外側に広げます。少しづつ引っ張り上げのり代の位置を合わせて貼り合わせていきます。 そして向きにも注意してください!基本的には接合部が合わないので、間違えることはないと思いますが、三重目の出窓側に最上階の破風になります。
この状態で歪んでないかしっかり角度補正をしてください。
【手順6】
手順4の廻縁を接着します。のり代に色分けがしてあるのでわかると思います。
指でつまんで接着するのは細かくて難しいのでピンセットでつまんで作業しましょう。のり代部だけでなく壁に接触する部分の断面にものりを塗っておくとより良いです。
一つづつ丁寧に接着し、望楼部の傾きなどが無いか確認して、ここでも傾きの補正しておきます。
ここまでクリアすればあとは簡単です。
1階2階部を作ります。
まずは一重目屋根をつなぎます。
屋根裏を接着し、つなぎ目を角を八角形屋根でやった要領でつまみあげます。
25番と26番もつないで作ります。
壁に屋根を接着しますが、のりは壁側に塗っておき、屋根を貼っていきます。
次は、北側の付櫓
要領はここまでと同じです。
付け櫓が組み上がったら写真の位置に接着します。
お待ちかね。やっと天主を拝むことができますよ。
上の階と接着します。この時、のりは屋根裏側の方に塗っておいた方がいいです。位置決めがやりやすいです。写真のように屋根の切り欠き部を付櫓の屋根に差し込んで、位置を補正しながら接着固定します。
最後に52番の入口の屋根も忘れずに。
【手順7】
石垣作るよ~。もうこの説明作るの嫌になってきた~!
とはいっても、ここからは製作のノウハウや注意は特にないので写真を順番に見てもらうだけでOKかと思います。
入口部分から組み立てます。
入口の石垣が出来たら天守台を作ります。ぐるりと石垣をつなげます。
30番の石垣上面は一気に貼るのではなく、まずは位置決めしにくい天守台入口の1辺だけにのりを塗って接着します。そのあと全部を一気に貼ってしまします。
【手順8】
土台を接着して行きます。
入口の門や土塀。
門は写真のとおりです。56番~59番で構成されてます。
土塀を作りますが、組立ては「シートE」に書いてありますが、裏のりで屋根を写真のように接着して今度は壁の裏にノリを塗ってはり合わせて完成です。そのような要領で作るのですがこれも細かいので折りや貼り付けはピンセットを使った方が楽ですよ。
石垣に接着します。スペースが狭いところにいくつも土塀を付けるのでピンセットを活用した方がやりやすいです。この辺りは結構シビアな寸法ですので、ここまでの作り具合によっては取り付け難いところも出てくるかもしれません。その場合は端を少し切るなどして自身で調整してください。
【手順9】
信長が天主への出入りに使ったらしい? 天主と表御殿の通路です。今回は表御殿は無いのであしからず。
安土城本丸西側の入り口を入ったところを白洲と言っていたようです。そこから櫓に入ると表御殿と天主へ通じる大きな階段があった。が、これです。もうここの製作は今までの事を考えると屁です。
【手順10】
天主への上り階段。こんな急な階段上ったの?と先生に尋ねたところ「これくらいの階段は他にもある」と、たいしたことはないらしい。
【手順11】
最終工程です。天主乗せちゃいましょう。まだ、天主台の上には土塀が付くので石垣と天主の貼り合わせはズレないように慎重に位置決めしてください。
次に、先の信長専用階段を付ける前に土塀を作ってしまいます。
そして先に写真の場所に46、47番の土塀を付けます。この方が取り付け誤差が少なくできると思います。
手順9と10で作った信長専用階段を接着します。
そして階段櫓をのり代からズレないように接着。
そして残りの土塀を付けてます。
これで完成でーす!
お疲れ様でしたー!