本日から、近衞文麿旧宅の荻外荘(てきがいそう)ペーパークラフトを発売します。
作っていると懐かしい昭和の空気が漂ってきそうな荻外荘を是非作ってみてください。
top-S01荻外荘 







今回はお城じゃなく、昭和初期の建物です。今は東京の杉並区に公園として残っているのですがこれから2年ほどかけて当時の状態に復原します。それに先駆けて杉並区と一緒に商品化しました。

荻外荘の設計は築地本願寺などの設計をした伊藤忠太で、工事の請負は竹中藤右衛門。
竹中藤右衛門は今の竹中工務店の当時の社長さん。竹中工務店と言えば信長の普請奉行 竹中藤兵衛正高から始まってます。すごいねー。
01 荻外荘3
















近衞文麿














近衞文麿とは。
昭和戦前期に内閣総理大臣を3度務めた政治家です。先祖は豊臣時代から江戸初期の帝(みかど)後陽成天皇です。
近衞内閣の時には色々ありました。盧溝橋事件から日中戦争がはじまったり、国家総動員法の発布、日独伊三国同盟や日ソ中立条約などなど。
このあとアメリカと戦争になりそうになってきたので、この『荻外荘』に閣僚たちを呼んで「戦争になったらどないする?」的な相談をしています。それが後に言われる『荻外荘会談』です。「対米戦争なんて勝てるんかよ~」と不安を感じていた近衞文麿は、海軍の連合艦隊司令長官 山本五十六に「もしアメリカと戦争になったら勝てそう?」って聞いてます。
「そりゃー、やれ言われたら1年くらいブイブイいわしたるけど、それ以上は難しいで。今更やけど三国同盟、あれはあかんやろとか言っても仕方ないけど、できたらアメリカとの戦争はやめて欲しい」的な返事を返したとか。これもこの『荻外荘』でのこと。
結局、近衞文麿は「アメリカと戦争になったら俺には手に負えんな」と内閣総辞職。東条英機が総理になり
大東亜戦争(第二次世界大戦)に突入します。終戦後、GHQからA級戦犯で起訴され、この『荻外荘』で自決します。時代に翻弄された人生でした。

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